『 秘孔(ひこう)』 という言葉はもちろん聞いたことがあるでしょう・・・
秘孔とは突かれた者を即座に死に至らしめる
人体のツボ(経穴)の一種なわけであります。
この「秘孔」は現在その存在自体がもはや神話化しており、
格闘家でさえも、その存在を真剣に信じているものは少ないのです。
一部の熱狂的なブルース・リーファンの間では
彼が暗殺者に秘孔をつかれて殺されたと信じる者もいますが、
実際にはおそらく鎮痛剤のアレルギーで死亡したと言われています。
しかしこうした話が秘孔を扱う漫画や映画の影響を受けた
冗談だとしても、それが生まれた背景には、
実際に人間の身体のどこか、ある一点を正確に突くだけで
臓器を爆発させるような究極的な秘孔が存在しているのではないだろうか?
ということなのです。(無理やりな導きかた・・・)
古来より中国には点穴、日本には急所術といったものが存在していますが、
こうした武術は
人体のある一点を正確に突くことで、最小の力で最大の効果 、
つまり死 を生み出すものであります。
こうした、秘術は人体の経線
(刺鍼術において,異なる解剖上の部位をつなぐ線)に流れる
気の流れを妨げたりあるいは放出させたりするものだというのです。
なんだかナルトみたいですけども・・・
もちろん、秘孔を突かれた為に死亡したといった記録は、
医学文献には残されてはいません。
しかしこうした秘孔の存在と関係していると思われるケースは
いろんなものが挙げられます。
例えば、『 心臓震盪 ・しんぞうしんとう 』 と言って
胸部に対するほんの軽い衝撃によって、突然心臓が痙攣状態に陥り、
1分から2分程度で死に至るというものです。
典型例としては、野球やホッケーなどをしていた少年が
胸や腰にボールやホッケーパックなどが軽く当たることによって
あっさりと死亡するケースです。(最近は裁判にもなっていたが)
この心臓震盪は、わずかな衝撃で心室細動
(心臓の筋肉が痙攣を起こすこと)が発生し、
心臓が血液を送り出すことができない状態になるために起こるものです。
症例128の内の84%が死亡し、生存したものはいずれも痙攣後、
直ちに細動除去手当てを受けたものであるといいます。(AED除細動装置)
また首の側部に存在し脳に血液を送る
重要な血管のひとつである、『 頸動脈 ・けいどうみゃく 』 への衝撃も
しばしば致命的な事故へと繋がっています。
特に『 頸動脈洞 』という動脈が二つに枝分かれする部位に
対する衝撃は特に危険であると言われています。
この部位への衝撃は脳や神経への衝撃につながり、
被害者は部分的な麻痺や脳卒中に襲われた後、
死亡するといったケースが発生しているのです。
CIAがこの類を工作員に訓練していたのは有名な話です。
またそれ以外にも頭を打って死亡したといったケースでいわゆる
『 打ちどころが悪かった 』
というのもこの類と考えられるわけです。
頭部への衝撃による死亡事故はしばしば見られるものですが、
実際、頭部への外傷は見つけられず
網状組織を経由した振動による衝撃死であるという結論で
終わってしまうのです。
1999年、急所術のマスターであるC.テリーという人物らが
ボランティアとして参加した被験者
12人の右腕や右肘、あるいは背中などのあるポイントを連続して
刺激することで、彼らをいとも簡単にダウンさせてしまったのである。
その際、ダウンした被験者らは約10秒から55秒間に渡って
「無反応な状態」に陥ったと記録されています。
しかし被験者らに接続された脳波測定などの検査機器からは、
脳への血圧低下やその他の明らかな生理的影響は
一切計測できなかったとされているから不思議なことです。
やはりなんらかの形で『 秘孔 』 は存在するのかもしれませんな
ツボの世界においてはそこを押しただけで直った!などというのも
あるわけだし・・・
(マリリンモンローのコリを一押しで治したジェットナミコシさん
とか・・・古過ぎですが)
ちなみに 『 眉間 』や、鼻と上唇の間にある 『 人中 』 も
急所としては有名だし顔の中心を通る 『 おでき 』 は
命に関わるなどというから、
そこに何か出来たりすると私はドキドキしながら触っているのです。
単に「 秘孔 」とは関係なく触っている手が汚いから、吹き出物が
悪化しているだけではないか?・・・
というもっとも信憑性・整合性のある『 医学的な説 』 は
なぜかその時は忘れているのですが・・・・