ピッチドロップ実験
で9滴目がちぎれた!悲報・・・ ってなんだろうかと思いました。
ピッチとはアスファルトみたいな粘弾性のある樹脂らしいですが
一見、固体のように見える超粘性の高い液体というモノ。
これが
「固体のように見える物質が実は非常に高い粘性の液体である」
ということを学生に教えるためにクイーンズランド大学が
1927年に開始した実験で
実に87年間も続いているんだと・・・
1927年 実験開始
1930年 漏斗(ろうと)の下部を切る
1938年12月:1滴目
1947年 2月:2滴目
1954年 4月:3滴目
1962年 5月:4滴目
1970年 8月:5滴目
1979年 4月:6滴目
1988年 7月:7滴目
2000年11月:8滴目
2014年 4月24日:9滴目(折れる)
熱したピッチを漏斗に入れてそれが収まるまでに3年も待った後
1930年に漏斗の下を切ってピッチが流れ出るようにしたのですが
1滴目のしずくが形成されて落下するまでにさらになんと8年も
かかっている。
実験は引き継がれていって9滴目が2012年か2014年に落下すると
予想されていたのに設置されていたビーカーの交換中に漏斗を
支えている木の台がグラついてしずくが落下してしまった!!!
それが4月24日だそうです。
しかし恐ろしいことに87年間の間、肉眼でその瞬間を
捉えた人はまだいないそうです。
うーんこれで前任者から引き継ついだアンドリュー・ホワイト教授も
生きている内に決定的瞬間を見ることは出来なくなった可能性が高い。
木の台をグラつかせてしまった人物の憔悴は計り知れないもの
があります・・・・
てか87年前の時点で
教授:「固体のようだけど、こんだけ高い粘性の液体もあるんだよ!」
学生: 「ふーん」「へぇ」
で終わりと思うんだけど・・・
こだわらないといけない事がずれているというか・・
科学も奥が深いなぁ・・
で、僕も色々書いたけどもおそらく明日からもう死ぬまで
この実験のことは思い出さないでしょうね・・