最近はレンタルDVD屋さんで洋画の新作を借りても全く面白い物に
当たりません。
パッとしないものばっかりなのです。
まぁこれには色々理由もあるのだろうと思います。
興行収入を稼ごうと手堅いリメイクものや続編ばっかり出したり、
CGにばっかりお金をかけて肝心の内容がつまらなかったり・・・
これではDVD屋さんもきっと大変だろうな・・・・
などと思っていたのですがどうも違うようです。
私のお客様でレンタルショップ・チェーンの運営に携わっている方が
いました。
その方が言うには
『 洋画の新作映画など、どうせ売上にはならない 』
のだそうです。
私のような素人の考えでは、レンタル店にとってリリース日に
話題の最新作をズラリ並べることがとても重要な事のように思えていましたが
全く違うそうです。
最新作をDVDリリース日に揃えるのは店にとっても
金銭的にかなり大きな負担になるそうです。
おまけに、劇場公開の際に人気のあったものがレンタルが多いとも限らず
大作になればなるほど家庭のTV画面ではスケールが実感できず
不人気に終わる事も多いというのです。
確かに初日からしばらくはレンタルもあるが
日を追うごとにどんどん減ってしまう。
1本380円くらいでレンタルして40回以上回って
やっと儲けが出る位なのに安売り合戦のご時世も手伝って
結局、大量入荷すると先行投資分をレンタル料で
ペイできないのが現状だというのです。
ではどうやってレンタル店は利益を出して
存続しているのか?・・・・
というとなんと、店の奥にある
『 18歳未満お断りコーナー 』 だというんです。
洋画や邦画などの一般映画のみの
レンタル営業では店は成り立たない!!というわけです。
この手のコーナーのDVDは仕入れ値の段階で、
普通の映画と比べると1本あたりがかなり格安だそうです。
しかも新作・旧作・話題作も全く無関係だそうで・・・・
つまり借り手である男性客の
趣味・嗜好も、それこそ多種多様・千差万別である
ところがポイントなのだそうです。
お店が捨てようか・・と思うようなボロボロの古いものでも
嬉々としてレンタルしていく人もいたり、またかなりマニアックな
ジャンルを追求している人もいたり何が借りられるか全くわからないそうです。
つまり棚の隅から隅まで無駄なくいろんなものが借り出されるから
無駄が一切ない!いうわけです。
常にジャンルや新・旧に全く偏りがなく
ロスがない形でレンタルされていく・・・・
なるほど、まさにレンタル店にとっては 『 ドル箱 』 なわけです。
おまけにシリーズもののようなものが多いらしく、
まさに 『 24(トゥエンティーフォー) 』 状態で
1本借りて、気に入ると次々借りていくリピーターが多いそうです。
またお店によっては、すし屋さんのようにメニューにないメニューが
在庫であったりもするらしい。
しかしそこで欲張ってしまい、お店そのものを『 それ系専門店 』に
してしまうと、やはり駄目らしいのです。
ここがポイントだそうで
あからさまにアダルト系専門の外観では、もちろんファミリー層は
見込めないし、普通のお客さんが来てくれないらしい。
マニアックな人がそれなりに来てもそれだけでは客数が
全然足りないそうです。
そこで洋画や邦画の旧作をかき集めて店を作り、新作なんかも
ある程度は置くと、これが呼び水になって普通のお客さんが集まってくる。
だが実際にお店を支える安定売上は、
そんな普通のお客さんが
一人でやってきて借りていくあんなDVDだったり
こんなDVDだったり・・・というわけです。
『 18歳未満お断りコーナー 』 が全くないレンタル店って
たしかにありませんよね・・・・
う〜ん・・やはり業界によっていろんなノウハウ
があるんだなーと感心してしまったわけですが・・・
えっ、そんなコーナーにばっかり行ってるんじゃないかって?
自分のことを書いているんじゃないかって?
あらぬ疑いをかけられてはいけないのでこの辺でおしまいです・・・・